2009年8月6日木曜日

2009/08/06(THU)@Seattle シアトル観光

09:30 予定どおり、シアトル・タコマ国際空港に到着。 
  2004年以来の海外旅行。前回はなかったけれど、今は入国審査の際、指紋採取と顔写真撮影がある。以前は家族でも一人ずつの応対だった気がするけれど、2人同時にやりとりしてくれる。 入国カードに書いたThe Gorge Amphitheatreの住所が間違っていて、大幅訂正。チケットマスターで手配したキャンプチケット控えに書かれていた住所にしたんだけど。たしかにQuincyじゃないよなぁとは思った。 でも、どうも会場はGorgeで、キャンプサイトはぎりぎりQuincyになるみたい。 携帯電話を取り出し、Global Functionから、エリア設定を海外に変更。 そのまま待つと画面に「ここはアメリカです。」と表示された。 アンテナは3本。センターにメールが保存されているのも確認。 しかし、パケット通信費も通話料金(発信・受信とも)も、日本で使っているプランは適用されず、別計算となる。いくらになるのかわからないので、メールも帰国してから受信することにしてセンターに残す。 誰かに通話を試そうかと思ったけれど、使えそうなことはわかったので、やめておく。 

  10:30 Alamoレンタカーで車を借りる。
ユナイテッドのマイレージをためているので、ユナイテッドのサイトと提携しているレンタカー会社の中で比較して、一番安かったAlamoで予約。 予約手続きは日本ですませて来たけれど、保険だけ迷って決めていなかったので、このカウンターで迷うハメになる。英語がわからない。この手続きまで日本でやってくればよかった…。詰めが甘い。 ネット予約時に散々迷った、ガソリンを満タン返しにしなくていいオプション(事前にリッターあたりのレート価格が決定していて、空返しにすると、その分のガソリン代があとで請求されるシステム)は結局つけなかった。 

  11:00 空港を出発
この車は禁煙車だった。 シガーソケットのインバーターを持ってきたけれど、シガーソケットが見つからない。 トランスミッターのソケット口はついているのに。残念。 518号 WEST > 509号 NORTH > 99号 NORTH と20分ほど走ると右手にセーフコ・フィールドを眺めつつ、正面にシアトルの街並みが見えてきた。
99号から右分岐でSeneca stヘ降り口があるのだが、ここが非常にわかりづらい。事前にGoogleのストリートビューでチェックしてきてよかった。間違えずに出られた。

11:30 Pike Place Marketの駐車場に車を置いて行動開始。
まずはマーケット脇の通りを散策。スターバックスコーヒーの1号店がここにある。すっかり観光地となったこの店舗は写真を撮る観光客がひっきりなしに入り口にいる。店内も混み込み。 ロゴマークは昔のものが使われており、店内のグッズも、ここだけのオリジナルになっている。しかし、マグカップ類は大きすぎて、お土産にもちょっとこれはないなぁというサイズだった。
特に今コーヒーが飲みたいわけではなかったので、何も買わずに出る。だいたい、1号店にこだわらなければ、シアトルはそこらじゅうにスターバックスがあふれているし、ローカルカフェもたくさんあって、そもそもあちこちカフェだらけなのだ。 人だかりのお店があったので覗いてみると、チーズ専門店だった。チーズを作ってる様子も見ることができる。
お店から出てくるお客さんが手にしているものがおいしそうなので、私も注文。 大きめのカップにめいっぱいペンネが詰まっていて、濃厚なチーズソースがからめてある。すごくおいしい。ワインでも飲みたくなる味。
ようやく、このマーケットの玄関口側に到着。
今度はマーケットの屋根の下を引き返すように歩く。 入り口にある魚屋さんは、ガイドブックに紹介される有名店。販売している魚が売れると、梱包する人とで魚を投げてやりとりするという。 その姿は見られなかったけれど、魚屋さんの威勢のいいかけ声は聞けた。
ここのシンボルの豚像。貯金箱になっている。背中にお金を入れるところがついている。
マーケットの中は、ほかにも野菜やお花の生鮮品が多かった。あとは、ジャムや蜂蜜など。 ほかは、手作り品を並べていて、ちょっとフリーマーケットのような店が多い。 それと、いわゆる観光客向けの土産店。 雰囲気は楽しいけれど、隅々まで見て回るというほどでもなく、3階のうち、3階と2階を見て満足。 シーフードが有名なだけあって、レストランがたくさん入っているらしく、時間がとれるのなら、ここで食事をしたらきっとおいしいものに出会えるだろうなと思った。
少し通りを歩いて、シアトル・アート・ミュージアムまで行ってみた。中を見る時間の余裕はないので外から見ただけ。とても近代的なビル。
このあたりの通りは、散策も楽しそうだが、実際に訪れると、地図ではわからなかったがとても急な坂だらけで、目測よりもハード。 今回は利用しなかったけれど、たくさん走り回っているメトロ・バスの無料区間に含まれているので、これを使えば移動もラクであちこち行けるだろうと思った。乗れたら乗るつもりだったけれど結局乗れなくて残念だった。

13:00 それから、北へと向かい、モノレールに乗ってシアトルセンターへ移動。
あっという間の移動。一区間だけなので迷わないし、この区間は、歩くには遠い距離なので便利な乗り物。
展望台のスペース・ニードル。一人$16と、けっこう入場料が高いし、天気も悪いので上らず。 曇天の中、見上げてみたけれど、こういうのは遠くから眺めてみるのがいいんだな。灯台下暗しみたいなものか。
目当ては、Experience Music Project(EMP)という音楽博物館。 チケットを買いにいったら、隣接するScience Fiction Museum(SFM)とのセットで$15だった。
まずはEMP。 Jimi Hendrixの展示物だけを集めた防音室がある。私にはよくわからないが、旦那はあれこれ見て感動していた。Jimi Hendrixが愛用していたギター展示はもちろんのこと、直筆で歌詞が書かれた大学ノートなども展示されている。ライブの映像もずっと流れている。 金もかかっているし、音楽好きをうならせるつくり。子供はぜんぜん入ってこない部屋。 ほかにも、たくさんのギターが展示される部屋があった。 上のフロアにあがると、いろんな楽器が置いてあって自由に触れるようになっているので、子供に大人気。 しかも、みんな本格的で、モニターを見ながら練習ができたり、ボーカルやドラムなどは、それぞれが小さなスタジオに入るようになっていて音が漏れない。 設備に金はかかっているものの、展示内容としては、子供が遊べるようなものが中心だった。 ジミヘンルームで満足して外に出た。 EMPのパンフを見ると、なぜかSTARWARSの登場人物がでていたりして、気になったけれど、そろそろ時間も気にしたほうがいいということになり、入館はあきらめた。

15:30 モノレールでもとの駅に戻り、遅い昼食。  
どこにでもよくあるフードコート。ひととおりぐるりとお店を眺めて、旦那は日本食をオーダー。
私はカレー店でカレー3種をオーダー。
どちらも想像したとおりの味だが、どちらもおいしかったので2人とも完食。
Pike Place Marketへ戻り、アメコミやフィギュアなど扱うショップで買い物をし、有名だというラ・パニエ(La Panier)というパン屋さんに立ち寄る。本当はキャンプに持っていくパンを買おうと思ったら、ここはクロワッサンが有名。バゲットもあったけれど、ナイフを持っていないのであきらめる。結局、手頃なラスクだけ購入。

17:00 車に乗り込みシアトル中心地を離れる。 
 一応お約束で、Safeco Fieldにも立ち寄る。この日の試合はアウェイ戦でスタジアム周辺は静かなもの。通りがかるだけのつもりだったが、たまたま入り口側の道路を通行止めにして工事していて、なんなく車を路駐できたので、車から降りて入り口を眺めることができた。 Safeco Fieldをぐるりと南に周りこみ、90号 EASTに入る。
この90号を東にひたすら走るとGorge。しかし、その前に買出し。 145号とのジャンクションで一般道に出る。 QFCで現地用の飲食物を買い物。ここも事前に調べてきたのだけれど、この先にSafewayもたくさんあったので、もしも調べてこなくたってなんとかなったなぁと思った。でもこの名前がスーパーマーケットだというのは、覚えてきてよかった。 

  18:00 旦那と運転を交代。私の運転で再び90号 EASTヘ入る。
が、しかし、この道はどうみても一般道だ。あれ、おかしいな。でも方向は東へ向かっているようだし、しばらくこのまま走る。するとひとつ先の入り口が見えた。さっきは入り損ねたようだ。改めて90号へ乗る。 が、しかし、また降りている。どうなってんだ? そのときは、軽くパニックでわからなかったのだが、あとで冷静になってみたら、90号に入るところでずっと右レーンを走り続けていたため、そのまま一般道に戻る、あるいは乗ってすぐ次の出口で気づかず出ているというのを繰り返していたみたい。たまたまジャンクションが続くところだったのもあって、どうもすんなりと入り口から合流できなかった。今考えるとアホみたいだけど、そのときは必死だった。 次の間違いがひどかった。一般道を走りながら、90号は自分たちの左手にあると思い、一般道が突き当たりになったところを左折。すると、行けども行けども90号に出ないどころか、どんどん別荘地のような町外れに向かう始末。 Uターン禁止の道路だし、強制的に北へと走らされる。あきらかに間違っているのはわかっているので、強引にUターンを試みて引き返す。私の無茶な運転に、助手席の旦那は呆れ顔。 さっき左折してしまった交差点、通り過ぎてほどなく90号の入り口。あのとき右に曲がれば、こんなにすぐに乗れたのか。やれやれ。 今度こそ本当に90号 EASTへ入ることができた。 1時間ほど走ったところで、一旦高速を降りて、旦那の大好きなバーガーキングで休憩。
私はさっきスーパーで購入した、すでにかなり溶けているアイスクリームをバケツ食い。 これは、日本のPHISHファンがアメリカで行う儀式みたいなもんです。たぶん。
緊張と疲れからか、この大量のアイスクリームをほとんどひとりでたいらげてしまった。 バーガーキングのトイレを借りて車に戻ると、車内で嬉しそうな顔をしている旦那。 「おい、これ。」と、指差した先には シガーソケット! 灰皿みたいなのを引き出したら、その中にあった。 アメリカのシガーソケットは日本と同じ電圧で12Vだと確認してあったので、早速充電器をつないでみる。USBがひとつと、電源のコンセントがひとつついたもの。 携帯はUSBで充電、デジカメバッテリーはコンセントから充電できる。 ああ、シガーソケット型インバーターを購入してきてよかった。 禁煙車だけどシガーソケットはついていて、灰皿が使えないようになっているのね。 私は事前に確認して、シアトルからGorgeまでは、約3時間だと認識していたのだけれど、助手席で地図を見て、出口番号を確認した旦那が 「143番出口を出るんだろ?この距離は、とてもじゃないけど、3時間じゃつかないだろう。もっとだいぶかかるぞ。」と言う。そう言われても、私だって来たことない場所だし、書いてあることを信じるしかない。 幸いサマータイムで20時になってもまだ空は明るい。 最終的には、明日のショウに間に合えばいいのだ。そう思えば焦ることもない。道も空いているし、マイペースに行くことにした。

21:00 143番出口を降りる。 
  結局、迷った回り道分と買物や休憩を差し引けば、見込みどおり、ほぼ3時間で、143番出口に到着。 The Gorge Amphitheatreの看板が出ているので案内通りに5分ほど走ると、前を走っていた車が左折して入り口に入った。続いて入ろうとしたら、係員に止められ、ここは関係者入り口だといわれる。キャンプサイトはその少し先だった。 入り口でキャンプサイトチケットチェックがあった。私はticketmasterでオーダーした画面をプリントアウトしたものを見せた。本当はそれをもってwillcall boxへ行く指示になっていたのだが、とりあえずその紙だけでどんどん中に入れてもらえた。 だだっぴろい芝生は、係員の誘導で順に車が埋まっていく。私たちも指示通り停車。 

  21:30 THE GORGE AMPHITHEATRE CAMPGROUNDに到着。
私たちの後からも、ぞくぞくと車が入ってくる。どんどん車が詰められていく光景を見ているうちに、2人で不安になってきた。 みんな、かなりアバウトに思い思いの空きスペースに大きなタープやテントを設営して基地を作っている。このままでは車が出せなくなるんじゃないのか? 私たちは土曜日のショウを見た後、早朝にこの場を出発し、シアトルを昼に発つ飛行機に乗らなくてはならない。車が出せなくなったらアウトだ。 そこで、誘導していたスタッフに相談。 すると、「順番どおりにしか誘導できない。順番がちょうどよい位置に来るのを見計らって調整しながら、もう一度ラインに並びなおしてくれ」と言われた。 今駐車したところから車を出す。すると別のスタッフに呼び止められた。同じことを説明する。すると、そのスタッフは、「車はどこに駐車しても絶対に出すことができる。問題ない。」と笑って軽く言った。 ほんと?!まったく信用できない…。 再び列に戻って入りなおしたところ、だいぶ通路に近い位置を確保できた。ここなら大丈夫でしょうと安心して、テントを張った。 ようやく落ち着いて、旦那とバドワイザーで乾杯。この場に到着したことで、すでにワクワク。 アメリカでは瓶ビールが主流なのだが、私たちはが選んだのは缶のバドワイザー。栓抜きがないのと、持つのに軽いのと、有名なので。しかし、この会場でバドワイザーなんて飲んでる人はほぼいない。 みんな地元の瓶ビール。 少しParking lotを歩いてみたが、まだみんな明日の出店の準備段階で店はオープンしていなかった。 テントに入り眠りにつくが、次から次へと車が入ってきて、周りでは一晩中飲んだり歌ったり宴会がスタートしている。 長い1日で疲れているのに、時差ボケもあって寝られない…。 私だけ起き出して、もう1本ビールを手にとった。お隣りが男性2人で談笑していたので混ぜてもらう。 一人はユタから、もう一人はもっと東から来たそう。友達同士だと思っていたら、歳が10歳離れたいとこ同士だった。そのことを私に説明するときに「Mexican Cousin」のフレーズを少し歌って笑った。 それから少し3人で話をしたけれど、どうにも私の英語力がなくて、付き合わせるのも申し訳なくなり、私は黙ってその場にいて、ぼんやりと2人の会話を聞きながら、空に浮かんだ大きな満月を見ていた。とてもきれいな月だった。 私のビールがなくなったのに気づいて、彼らが1本わけてくれた。それはALASKAN BEERだった。
そのうちに、気温が下がってずいぶんと寒くなってきたので、ビールのお礼を言ってテントに戻った。今度はこんこんと深い眠りについた。 ■アルバム

4 件のコメント:

  1. シアトル懐かしいなあ。学生の頃住んでいたのよ。

    続き楽しみにしています。詳しく引っ張ったレポート、とてもうれしいわ。
    まだ見ぬゴージ。。。行きたいなあ〜。Kay

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  2. スペースニードル!小雨降る日に昇りました。
    高いところには昇らないわけにはいかない性分なもので。
    雲が低くて、景色なんてなんも。。。

    その数時間後にオイスターなんとかというバンドを観たのでした。

    アイスクリームを持ってる写真の目と
    ハンバーガーを足にのっけている表情が
    なかなか面白いですよ。

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  3. バーチャル体験してますよ〜。
    すごく楽しい。
    ありがとう。

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  4. >kayちゃん
    暮らしてたことがあるんだね。ほどよい広さに観光地と生活区があって、気候もよく人の印象もよい街でした。暮らしやすそうなところだね。
    また行くチャンスがあったら、アートミュージアムやチョコレート工場に行きたいです。

    ゴージ、すごすぎるよ。いろんなところに行ってるKayちゃんでも、驚く場所だと思います。

    >MINAWAさん
    私もほんとは、登るの好きなのですが、あの天気と値段であっさりあきらめました。
    オイスターはダンジネスクラブ、サーモンと並んで、あのあたりの名物らしいですよ(笑)。

    夫婦同士で写真を撮るとあんな顔になってしまうのでした。

    >ぜっぷさん
    私もかつて、ぜっぷさんのレポードで追体験を楽しませていただきました〜。
    楽しんでもらえて嬉しいです!

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