2015年9月4日金曜日

2015/09/04 Dick's 1日目(到着)

ほぼ定刻に到着したが、ゲートと機体が連結してから外に出られるまでに、わりと待たされた。
その間にスマホをチェックすると、待ち合わせしているLからメッセージが届いていた。
「デンバー空港に到着したので、予定どおりインターナショナルの到着口に移動する」とあった。

Lは、Dick'sのチケットを探しているときにCoTのサイトで私にメッセージをくれて知り合った女性。
「絶対にFieldチケットをあきらめずに探すべきよ」と励ましてくれた人。

出発の2日前に少しチャットしていて、お互い現地に何時に着いてどういう行動をするのかという話になった。
私は、4日の12:30にデンバー空港に着いて、そこからはバスをのりついで会場に行くつもりだと話した。
Lは、12:50に空港に着いて、一人でタクシーでホテルに行き、ホテルで友達と合流するという。
ホテルは会場から近いということだった。

それで、お互いに「タイミングいいからカーシェアしようよ」という話になった。
彼女は、「あなたはインターナショナルのフライトだから、入国手続きと荷物のピックアップをしていると、13:00くらいになると思うから、たぶんお互い同じくらいの時間になると思う。空港に着いたらメッセージを送ってインターナショナルの到着ゲートで待つようにする」と言った。


入国手続きは初の自動入国審査だった。(参考1)(参考2)

言語で日本語が選択できるので、あとは画面の指示どおりにすすめていくだけ。
飛行機のチェックインの機械みたいなもの。
特に難しいことはなく、ピッピと操作して完了。これはラクでいいな。
たぶん本当は写真撮影ダメっぽいので、こんな雰囲気だけ。





私が荷物を受け取った頃、「もう、ゲートの前のベンチにいる。隣に陽気なメキシコの女性がいて、一緒におしゃべりしているから急がなくて大丈夫」と届いた。

ゲートを出たところにたしかにベンチがあり、女性二人が話していた。そちらを見ると若い女性が私に気づいて走ってきてくれた。彼女がL。会えてうれしい。
メキシコの女性にお別れのあいさつをして、2人でタクシー乗り場に移動しながら話をした。

ネット上とはいえ、何度かチャットで話していて、自己紹介はすでに終えていたので、ぎゅっとハグ、だけですべてOKだった。
まるでお互いに以前からの知り合いみたいに自然に話していた。
Lの英語は、特に速度を落としてくれるわけではないのだが、私にとってわりと聞きとりやすい方の英語だった。聞いていて意味がわからない時には聞き返したけれど、わりとスムーズに会話ができたと思う。

会場に近いコンビニでおろしてもらおうか迷ったけれど、キャンプサイトに着いてから、そういうことは考えることにして、とにかく会場に行って基地を作ろうと決めた。

車内で相談した結果、先に私をDick'sで降ろしてくれることになった。
タクシーには20分くらい乗っていたかな?

LはBlaze Onがとても好きで、今回も絶対演奏すると思うと言っていた。
それで、Blaze Onの時に、みんなで赤いサングラスをかけるようにたくさん用意してきたんだと言っていた。
彼女が行ったサマーツアーの話を聞いたり、今夜のセットリストについて話したりした。
後はメキシコどうしようかー、行きたいよねー、高いよねーという話。

Lはたくさんのショウを体験しているけれど、Dick'sは今回が初めてで、2人でワクワクしていた。
運転手さんに「もうすぐ右手に見えるよ」と言われて、そこにある建物を見て盛り上がっていたら、「あれは違うよ。郵便局。あの向こう側にあるスタジアムがDick'sだ」と指摘され、Lと爆笑。

郵便局


建物の左手遠くに見えるのがDick’s Sporting Goods Park。

料金は、Dick'sに着いた時点でのメーターをみつつLと相談して、チップも含め私は$30渡した。

Lとは、「会場でね~」ということで、その後の約束は特にせずお別れ。会えるときには会えるし、向こうは連れもいるし。

タクシーが寄せてくれたところは、Dick'sの西側のゲートだった。14:00頃到着。


着いたー。ひとりでじんわりと感動。





人は全然いない。

キャンプサイトは、そのまま南側のゲートに行きスタジアムの東側にあるという情報を、事前にAさんから教えてもらっていたので、そちらを目指して歩いた。

南ゲートの正面で日本人2人組に声をかけられた。Nちゃんの友達だった。約2年前の野外フェスで会って紹介してもらっていた。それ以来の再会。
偶然のナイスタイミング。何をしているのかと聞いたら会場周辺を散策しているということだった。

キャンプサイトのゲートでスタッフに声をかけた。
キャンプサイトチケットを見せたが、そこに数人いるスタッフで意見が割れてもめている。
どうすりゃいいの?!

ここに配置されたスタッフは、まだ業務時間ではなかったようで、このときは具体的な作業指示をされていなかったらしい。

そのうちにキャンプサイトから人が出てきた。リストバンドをつけているのが見えたので、その人に声をかけた。
すると、「ここもキャンプサイトの出入り口だけどリストバンドがないとここからは入れない。
まずは、キャンプサイトのチケットをリストバンドと引き換えなければならないよ」と教えてくれた。

「引き換えをしているキャンプサイトの入り口はこの反対側にあるんだけど、車を持ってる?」と聞かれた。

「歩いて移動する」と伝えると、それなら、「ここの芝生を横切って行けば近いよ」と教えてくれた。

その人とスタッフにお礼を言って、いざそちらに向かおうとしたら金網がはってあった。
ああ、金網を避けるのには、ずいぶん向うまで遠回りするのかと落胆したら、スタッフが気づいて、ある場所を指さした。

金網のその場所には、人が抜けられる程度の穴があいていた。
同じことを考えた人が過去にすでにいたわけだ(笑)

その穴を抜け、キャンプサイトの入り口に向かった。
サッカーコート2面分くらいの距離があるのでけっこう歩いた。途中、コートの境目にあたる傾斜のある丘のようなところも越えた。地面が芝生でキャリーがスムーズに動くわけではなかったので、わりと大変だった。

振り返ると会場のスタジアム。


ようやく芝生を抜けたところが駐車場になっていた。
ここは砂地なのでけっこうな砂埃が舞っていた。

遠くに見える人だかりがキャンプサイトの入り口。


Dick'sのキャンプサイトはオートキャンプではない。だから、ここの駐車場に車を止めて、キャンプの荷物は手運びでサイト内に運び込むことになる。
12:00にキャンプサイトがオープンしたはずなので、私同様、今くらいについて入場している人が多いようだった。
みんな面倒そうな顔をして、キャンプの荷物を運んでいた。

ゲートに着くと、リストバンド交換の列は、まあまあ長い列になっていた。私もそこに並ぶ。
アメリカ人の多くは、まとめて大量に荷物を運搬できるリヤカーのようなものや、それに近いラジオフライヤーを持っていた。仲間のうち一人が代表して重い荷物をそれらで運搬し、他はまず手ぶらでリストバンドの列に並び、荷物チェックなしでリストバンドに交換したあと、再入場して荷物を運んでいる様子だった。そう、リストバンドも時間がかかるけれど、荷物チェックに時間がかかっているのだった。
前後に並ぶ人と「暑いねー」などと雑談をしながら順番を待った。
気温はじっとしていると少し汗をかくくらいの暑さだった。



30分ほど待って、ようやくキャンプサイトに入った。中は芝生なので砂埃もなく快適。芝生にラインがひいてあり、区画割されていて、道の部分とキャンプエリアがわけてあり整然としている。道沿いには大き目のタープがいくつか設営済み。







最初に行った、会場に近い出入り口の近くにテントを建てたいと思いながら、どんどん奥に歩いていく。

しばらく行くと、左手に、外へ抜けられそうな場所があった。きっとここがさっき見た出入り口だろう。そこはトイレと水場もあったので、その近くに場所を探した。

ちょうどテントを設営している男性が2人いて、その人の周辺がいくつか場所取りされていたのだけれど、私一人分くらいの余裕はありそうだったので、その人たちに「ここを使わせてもらうよ」と声をかけて、スペースを確保。
テントを建てて、荷物をすべて中に入れて、ようやく落ち着いた。

トイレに行き着替えをして、外のパーキングロットを目指してみることにした。販売しようと持ってきたものを荷造り。
チケットも3日分をまとめて1本のリストバンドに交換できると聞いていたので、その準備もしていった。なんだかんだ、まもなく16:00。

さっきの出入り口は、最初に見たところよりもまだひとつ南側だった。でも、のちのちトイレと水場がテントに近くてとても便利な場所だったので結果オーライ。

キャンプサイト内にある、オフィシャルのインフォメーションと売店。氷や、コーヒー、ちょっとした備品などを売っている。


リストバンド交換所に着いたら、声をかけられた。Aだった。
会うのは2009年のGorge以来だった。FBではつながっているものの、Aはあまり投稿はしないので、どうしているのかしら?と思っていたのだが、元気そうで嬉しかった。
Aは日本に住んでいたことがあり、当時テーパーをしていたので、共通の友達もたくさんいる。
近況報告などしてしばらく話をした。
今回は3日間分ともチケットを持っていないと言っていた。今ここでチケットを探しているということだった。


3日分のチケットを1本のリストバンドに交換。これで、もう紙のチケットは必要なくなる。
ビールは、さっきテントを貼っているときに、隣でテントを貼っていた男性がわけてくれたもの。コロラドのビールだと言っていた。これ3種類ほど味があり、滞在中一番飲んだ銘柄。


後日知ったのだけれど、1dayごと毎日リストバンドを交換しにくると、当然3日で3本になるのだが、そこに書かれたアルファベットを合わせると3日目がそろったときに「JOY」になるようにできていた。遊び心がある。
でも事前に知っていても面倒だからやはり3dayで交換してしまうと思う。


引用元 http://forum.phish.net/forum/show/1376201708 投稿者 mytripWASshort

着いた時と違い、もうあちこちにずいぶんと人がいた。
最初にタクシーで着いた場所に戻って、記念撮影。私、これでまっすぐ立ってるのかなあ?身体がゆがんでいるわ…。
ドーナツ柄の色味が地味ですが、ドレス作りました。



パーキングロットは、会場西側にある、砂地の駐車場。少しずつ車が増えて、皆設営の準備をしているというタイミング。
一周回ってみたら、かなり広い敷地だった。ここすべてにベンダーが並んだらすごそうだな。







私はレジャーシート1枚分のスペースがあればよかったので、2つのタープの間を使わせてもらうことにした。
左は洋服屋さんで、右はガラス細工屋さん。両側に挨拶。

並べおわったときに、Aさんと遭遇。

Aさんと話をしているところにKさんご夫妻も遭遇。
Kさんとお会いするのはとても久々で、しっかり顔はわかるのに、名前がTさんと混在してしまった。

AさんとKさんをそれぞれに紹介し合うときに、おもいきりKさんの名前をTさんと言ってしまいました。
KさんもTさんもごめんなさい。言い訳ですけど、ちゃんとそれぞれ顔も名前も認識できているし覚えてるんですよ~。しかし、なぜか混在してしまったのでした。



そういえば、このときに私のスマホで写真を撮ってもらったら、画面が暗くて見えないと言われ、不思議だなあと思っていたのだけれど、その後何かの拍子に、そういえば機内で電子図書を読んでいる時に、画面が明るすぎたので、だいぶ明るさを暗めに調整したんだったと思い出した。
昼間写真を撮っているときには気付かなかったけれど、夕方日が落ちてきたら、たしかにスマホの画面が真っ暗になっていた(笑)

落ち着いたところでビール購入。お隣の洋服屋さんでビールも売っている。さっきと同じ銘柄の製法違いペールエール。


こんな感じで、版画を2種類とヘアゴムとマグネットを出しました。


テーブルを使って出店している人が多いので、地面に設置すると、お客さんから見て、ここだけ視点が下がるから素通りされやすいし、ちょっとやりづらい。本当は、小さくてもテーブルも頑張って持ってくるといいだろうと思う。
それか、マイアミ方式で、手売りでうろうろと売り歩くのが向いているかも。

でも、今回は、版画のために100均でフレームを大量に購入してきたので重いしかさばるから、持ち歩きながらの手売りは無理だったな。

それでも何人か足を止めてくれて、買ってくれた。
版画はいくらに設定していいのか見当もつかなかったのだけれど、たまたまTwitterに投稿した画像を見てくれたアメリカ人が、「$15か$20で設定して大丈夫だ」と言ってくれたので、高すぎるかなと思いつつも、まずはそれでスタートした。
複数買うと割引くように設定。

あと、こいのぼりのおもちゃも持っていったので、適当にそれをおまけにつけたりもした。

今回はしっかり名刺も作っていったので、それも配布した。利用しているいくつかのSNSを記載してある。それと消しゴムはんこの版画についての説明を裏面に。もうひとつ、日本における、こいのぼりについての説明バージョンも作って、こいのぼりを買ってくれた人にはそちらを渡した。

パーキングロットも徐々に完成してきて、往来するファンも増え始めた。


ある男性のお客さんがとても気に入ってくれて、版画を数枚にこいのぼりを買ってくれた。
しかし、「これからショウに行くのに持っていくよりも、帰りにここで受け取りたい。」と言われた。
先のことはわからないけど、私はキャンプサイトに戻ればいいだけなので、それでOKにして、まだ品物を渡したわけではないのでお金も受け取らなかった。

なかなか良い感じの状況だったのに、突然大粒の雨が降ってきた。砂埃に雨があたるので、地面に置いた品物に泥はねの汚れがついていく。
水関係には弱いので、念のためすべてビニールに入れてきてあったため、外のビニールが少し汚れた程度で被害はなかった。

しかし、雨が全然やまないので、ひとまずすべて撤収。
お隣の洋服屋さんがタープの隅を貸してくれたので、そこに避難した。
ヒマなのでビール。ビールを買うときには、「どれにする?」と必ず聞かれるのだが、それは、日本でいうアサヒがいい、サッポロがいい?という意味ではなくて、ペールエールかIPAとかそういう製法のことを言っている。
私は漠然とIPAって好きだなあと思ってはいるけれど、アメリカのパーキングロットでビールを買うときには「あなたのおススメを欲しい」と言うようにしている。そうすると、わりとそこの地元のビールでその人の好きな製法のものを出してきてくれる。
それぞれの味はもう覚えていないけれど、全部当たりのくじみたいなものなので、とりあえずどれを飲んでも美味しい。


まもなく19:00というころ、雨があがった。




会場は、18:00オープン、19:30ショウスタート。
19:00になったら店じまいしようと決めていた。
本当はキャンプサイトに戻るつもりだったのだが、さっきの、ショウの後に品物をとりに来るお客さんとの約束があるので、ショウの後に、またこの場所に来なくてはならなかった。

隣の洋服屋さんに交渉。今夜のショウを見るのか聞いたら「見に行く」と言った。
「ショウの後は、ここに戻ってきてまだ販売するの?」と聞くと、それは状況によるという様子だった。
思い切って、「私の荷物を車の下に置かせてほしい」と話す。
彼女は、難色を示していたのだけれど、
「もし撤収後になっても、私が戻らなかったら、私の荷物はここに置いて帰って大丈夫。私を待つ必要はないし、荷物もここに置いてしまってかまわない。その責任は私が持つから、どうか置かせてほしい」と改めてお願いした。
すると彼女は「それならかまわない。」と言ってくれた。車の下に置かせてもらった。ここならもしショウの最中に雨が降っても大丈夫。
これを引き受けてくれたのは、非常にありがたいことだった。


キャンプサイトに戻るとしても、すぐに出られるようにショウに行くための荷物はまとめて持っていたので、このまま会場に向かった。




記憶がすでに曖昧なんだけど、たぶん階段を下りる手前にあったマーチャンダイズに寄って、自分と旦那のTシャツ、チケットマグネット、友達へのお土産を購入したと思う。
今回は、ベンダーをやるのと、明日からはレール取りをしたかったこともあり、ポスターを買うことは最初から考えていなかった。実際、完全に忘れていた。
マーチャンダイズの写真すら取り忘れているくらいだ。

ビールを1杯のみつつ、あとは水を1本買ってGAへの階段を下りた。もう19:30になる頃だったけれど、GAは全体的にまだ全然空いていた。
人の間を縫って、少しずつ前にすすむ。そんなにぎゅうぎゅうに前に詰まっているわけでもないので、特に大変な思いはしなくても、するすると間を抜けることができる。

自分よりも明らかに背の高い人を見つけ、その人に「私一人なんだけど、あなたの前のこのスペースを使っていい?」と聞くと、ほぼ確実にOKしてくれる。
そこからまた前を見て、背の高い人を見つけると「あのあたりまで移動に挑戦してくるよ」と言い残して、また前に移動。

シートを敷いていないところのエリアの人は、声をかけて、その場所を使っていいか確認すれば、こうして途中で入ってきても場所の確保はできる。
「連れがくるからここはダメだよ。他へ行って」という場合もそうやって言ってくれるので、とにかく会話をすることが大事だと思う。
一人だし、私の身長が邪魔にならないことがわかれば、たいていは入れてくれる。
そもそも、みんな明確に場所とりをしているわけではなく、連れの誰かは飲み物を買いに行っていたり、知り合いととりあえず立ち話をしているような流動的な状態。

それでも私も167cm身長があるので、180cm以上ある目立つ人を探して声をかけるようにした。

そうして、レールをとるためのリストバンドをして、床にシートを敷いている人たちから、数メートル後ろあたりまできた。
このあたりで決定。周囲の人に挨拶をして待機。





写真を見ると、すぐ後ろの人シート敷いてあるわ(笑)
たしか話をしているうちに「こっちに一緒に座っていいよ」と言われて、シェアしてくれたような気がするけど、どうだったかなあ、覚えてない。


わりと良い場所で見られました。


iPhoneのズームを使ってこのくらい。




セットブレイクになったら、私の前で10人近くのグループで見ていた人がシートを片付け始めた。
その中の女性の一人に「どうしたの?」と聞くと、「この子(小学生くらいの男の子)が、ここじゃなくてスタンドに行きたいと言うから、2ndはスタンドに行く。ここの場所があくから前につめて使っていいよ」と言って、団体でいなくなった。
かなり広いスペースが空いたので、お隣さんとともに一気に前に移動となった。
「ラッキーだねー、よかったねー」と話した。

偶然、私よりも少し前にAさんとNちゃんがいたのが見えた。
それで、私は今ずいぶんと前にいるのだなと思った。

2ndスタート後の、Aさんと、Nちゃん、すぐそこ、という写真。




ショウの最中にも、さらに自分の前の人が他に移動していなくなったので、アンコールの前にはAさんの真後ろに到達。
アンコールを待つ間に声をかけたらものすごく驚いた顔で「どうやってこの場所まできたの?!」と言われた。
答えは、度胸と人の優しさと、あとは運です。



日が変わる直前に終了。
ショウは夢中になっていたら一瞬で終わってしまったという印象でした。
ふわーっとした幸せな気持ち。



ステージのたたずまいかっこいい。


パーキングロットへ戻ると、洋服屋さんが撤収しているところだった。
今日のショウの感想を話しながら、荷物を置かせてもらったお礼を伝えた。
お礼になるのかはわからないけど、感謝の気持ちで私の版画をプレゼントした。
「明日もここで会えるかな?」と聞くと、
「明日も来るけど、この同じ場所をとれるのかどうかはわからない」と言った。
そして彼女は出発した。

ここは、宿泊はできないのでベンダーは毎日撤収をして、敷地から車を出さなくてはいけない。
大半のベンダーはすでに撤収済か、撤収している最中だった。だからお店も車もほとんどなくなっていた。
クーラーボックスで残りの水とビールを売る人が数か所にいる程度だった。
ファンも、ショウの後はあまり購入意欲もないらしく、みな駐車場に向かって歩いているか、ビールを飲みながら友達とショウの感想を話しているような様子だった。

とても品物は売れそうにないので、私も荷物はもう開けずに、昼間約束したファンが来るのを待っていた。

目の前を通り過ぎる人たちをぼんやり眺めていたら、知り合いに会った。
2013年のショウで、私にチケットを譲ってくれたIの妹とその仲間たち。
FBでつながっているので、Dick'sに来る予定なのは知っていた。
声をかけたら向こうも再会をとても喜んでくれてハグ大会になった。私も本当に嬉しかった。
Jは「あの時に、マユミがくれた寿司のシール、オフィスのデスクに貼ってあるんだよ。だからシールを見るたびにマユミのことを思い出すよ」と言ってくれた。
Iがいないのでどうしたのかと聞いてみたら「バーニングマンに行ってるよ。Phishに来ればいいのにね」と言っていた。
彼らと偶然会えてよかった。3日間のうち、この瞬間しか会えなかった。

0:30まで待ったけれど、人はもうずいぶんと減ってしまったし、約束したファンは来そうにもなかったので私も引き上げることにした。
待ちぼうけになったものの、こうして久々の友達に会うための事だったんだなと思った。
最近こういう自然な流れを素直に受け入れるようにしている。

ビール飲みたいなと思いながら歩いていたら、会場の前で小さなクーラーボックスでまだ飲み物を売っていた人と会えた。


ビールを飲みながら歩く。
月のきれいな夜。


キャンプサイトのゲート。この先にリストバンドチェックゲートがある。リストバンドはかなりしっかり見ている。
荷物チェックもある。見ているのは瓶の飲み物のチェックらしい。持ち込みは缶のみ。


リストバンドゲートを過ぎたところに、食べ物を出店している車が集まっているエリアがあった。
行きには気付かなかったけれど、ここにフードコートがあったのか。



そういえば、最後の機内食以降、いままで何も食べていなかったと気づいた。時差ボケと疲労で、いまいち空腹感がないけれど、何か食べた方がいいと思ってこのフードコートに立ち寄った。
一周まわった結果、今夜はここのハンバーガーにした。


ケチャップでかい。


ベジバーガーがあったので、それにチーズトッピング。
これ、すっごく美味しかったような気がする。


Lからメッセージが届いていた。
明日の朝5:30にGAの列に並びに行くとあった。
私は今日は、時差の関係でものすごーく長い1日を過ごしているのでさすがに一度リセットしたかった。
「6:00からシャワーが使えるので、シャワーを浴び次第6:30頃目指してその列に行く」と返信した。

オフィシャルのお店の屋根。


キャンプサイトは、サッカースタジアム用のライトが全部つけられていて、昼間のように明るかった。
お祭り状態で、人の話す賑やかな声と、あちこちからいろんな音楽が聞こえる。
全く寝る気配はない。


1:45頃にテントに戻った。私も全然眠くない。
昼間は気づかなかったのだが、トイレ、水場、そしてその隣に充電コーナーがあった。
ほとんどの充電器が空いていて人もいなかったので、眠くなるまで充電することにした。


向う側のタップではいろんなものを充電していた。


充電する人は少ないのだけれど、トイレと水場があるので、人の往来は多い。
私もただぼんやりここで待っているのもヒマだなと思っていたのだが、ふと思いついて、ここで物販をやってみることにした。暇つぶしだ。キャンプサイトで物販をしていいのかわからなかったけれど、もし誰かに咎められたらそのときにやめればいい。

さっきの物販バッグをそのまま持ってきて、手ぬぐいを敷き、そこに少し商品を並べた。
すると、わりといろんな人が足を止めていってくれた。
みんな、あとは飲んで食べて寝るだけなので、基本的にヒマで、足を止めた人は、わりに長くおしゃべりをしていく。
ただ、トイレか水場に来る人なので、お財布は持ってないという人が多かった。でも、その場で買ってくれる人もわりにいたし、わざわざお財布をとりにいって戻ってきてくれた人もいた。

けっこうな酔っ払いの人が隣で延々と何か話をしてくるのだけれど、かなりききとりにくい英語で半分もわからず。ただ、私にとても好意的な人だったので、聞き取れたときには相槌をうちながら、そのまま話を聞いていた。

2:00をまわった頃、日本にいる友達からLINEが入った。日本時間では9/5の17:00をまわった頃。
内容は、共通の親しい友人が他界したという訃報だった。
予想もしていなかった内容に、ウソみたいでまったく実感がわかず、ただ頭に「?」がいっぱい浮かぶ。
事故?と思ったけれど、それにしてもそこに書いてあることが信じられない。
そんなことをそのまま返信した。
考え始めるといろんなことを想像して、心情的にきつくなりそうだったのだけど、その隣にいた人がしゃべり続けてくれたおかげで、なんとか気をそらすことができた。その人は立ち去るときに、版画とヘアゴムを買ってくれた。

たぶん、約1時間半程度そうしてそこにいたので、その間に、iPhone、携帯バッテリー、Wi-Fi本体と、ひととおり充電できた。
3:00になったら、スタジアムのライトが全部一斉に消えた。それをきっかけに私も撤収。

予定外に品物も売れたし、充電も完了した。

テントに戻り、3:30頃横になったところで、また友達から連絡が来た。
お通夜と葬儀についての詳細だった。死因について尋ねたけれど、友達もそれはわからないと言う。
友達に電話をかけて直接話そうかとても悩んだ。誰かと話したかった。
でも、今アメリカにいる状態だし、友達もそれ以上はわからないと言っているのだし、憶測でいろいろ話をするものでもないなと思った。
そのことを一人で考え込んでも仕方がないし、むしろ詳細がわからないくらいの方がまだ残りの旅に集中できるかもしれない。
亡くなった友達もPhishが大好きだった。
私がこれで、残りのショウを楽しめなくなるのは、きっと彼女も不本意なはず、と何度も自分に言い聞かせた。

旦那は土曜の夜か日曜日には静岡に戻っている予定だった。
お通夜が日曜日の夜だったので、旦那に行ってもらおうか迷った。でも、旦那もまた広島旅行を楽しんでいる最中のはずだった。共通の友人が多いので、おそらく私が連絡をしなくても、ほぼ同じタイミングでこの訃報を聞いているだろうと思った。旦那も私と同じ思いだろう。きっとお通夜のことを連絡しても、信じられなくてそんな気にならないんじゃないかなと思った。
旦那も情報を聞いて、自分で判断するし、必要があれば私に連絡をくれるだろう。
私から旦那にこの件を連絡するのはやめた。

そして、友達にはお香典の立替をお願いするだけの内容の返信をした。
ざわざわとした気持ちだったが疲労もあってそのまま眠った。

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